【訃報】師匠 大島隆司 ご逝去
2024/10/22
【訃報】師匠 大島隆司 ご逝去
突然の知らせがあったのは昨日ランチ営業終わりの15:00頃でした。
僕は外出しており、妻から電話で「○○さん(BOTTEGABLU.時代のお客様)から連絡があった。大島シェフが亡くなりました。」と伝えられました。
死因は肝血管肉腫という非常に珍しいガンでした。
実は少し前、BOTTEGABLU.にお邪魔した時にシェフの奥様から病気の事は聞いておりました。年内持たないと言われた、と。
正直、心が追いつかなかったです。
何かの間違いだと思いたかった。
半年ほど前に、学生時代からの恩師が同じような状況でこの世を去りました。
運命とは本当に残酷で抗えないものなのだと感じ、どうすることも出来ない無力感に苛まれました。
覚悟はしていたつもりです。
ただ、受け入れるには僕はまだまだ未熟過ぎる。
本当に良くないと自分で思っています。
今日までの営業は何とか平静を装い、何とか笑顔を作り、せっかく来てくださっているお客様に何も感じさせぬよう振る舞ってきましたが、果たして出来ていたかどうか、
こんな事ならもっと話をしておけばよかった、帰り道、毎日顔を見に行けばよかった、もっと色々な事を教えて欲しかった。
悔やみきれません。
一緒に働いた期間は長くはありませんが、ホテル時代から僕のことを気にかけてくれており、雇ってくださいと言った僕に嬉しそうな顔をしてたシェフが今でも忘れられません。
父親のいない自分にとって大島シェフは本当のお父さんのような存在です。
優しくて、不器用で、ギターが好きで、コミュニケーションが下手くそで、ひとの事を本気で思える、心から尊敬出来る料理人です。
ひとり立ちして、いつか自分の料理を食べてもらおうと思っていましたが、そのいつかはとうとう来なかったです。
いつまでも弱ってはいられません。
天国の師匠に怒られてしまいます。
ただ、今日ぐらい弱音を吐かせてください。
葬儀の関係もあり明日、明後日(10/22~23)はお休みを頂いております。
10/24(木)のランチからは普段通り営業致します。
今週末はまだ予約が空いております。
僕は師匠の名前に恥じないようにこれからも美味しい料理を作り続けます。
そんな僕の料理を良かったら食べに来てください。
長文で弱音を吐いてしまい申し訳ございません。
仕事に私情を持ち込んでしまい申し訳ございません。
お客様含め沢山の方々にご心配いただき本当に感謝しております。
10/24(木)からこれまで以上に気を引き締めて営業いたします。
今後ともパスタとワインのお店Piacereをどうぞよろしくお願いいたします。